Wat Phra Mahathat / Ayutthaya. Ayutthaya, Plathet Thai
かつてクメール文明が 広大な東南アジア地域を飲み込んでいた頃
ここタイのアユタヤも その影響を受けていた
〜 タイの地で花開いた クメール様式 〜
今に残る遺跡と 今ここで息づく街のなかを のんびりと自転車で巡った
〜 Wat Yai Chai Mongkon 〜
街に着いて最初に訪れたのは 郊外にあるこの寺院だった
ここは約650年前に留学帰りの僧侶達のために建てられたという
何十もの石仏が立ち並び 涅槃仏や一際目立つ仏塔がそびえ立つ
"そこを訪れた人々の祈りの光景 " - 静寂 -
こちらの心も 穏やかで暖かい気持ちで満たされる
しばらくこの場所で時を過ごした後 また自転車を漕ぎ次なる遺跡を目指した
木の根に取り込まれた仏頭が残る寺院 Wat Phra Mahathat
アユタヤのシンボル 3本の仏塔がある Wat Phra Sri Sanphet
多くの人々の祈りの場となっている Wiharn Phra Mongkhon Bopit
仏塔からの街の眺めが素晴らしい Wat Ratchaburana
赤いレンガの仏塔と石仏の回廊がある What Phra Ram
巨大な涅槃仏が鎮座する Wat Lokayasutha ...
アユタヤの旧市街の北側に広がる クメール寺院遺跡群
そして 寺院の側で見られる人々の日常光景
- 観光地の中での生活 にぎわう市場 祈りを捧げる姿 そしてゾウのいる風景 ... -
ひとつひとつ寺院を巡り 見えてくる違いは その建物の構造だけでなく
そこに想いを寄せる人々の それぞれの日々で生まれる 営みの違いなのかもしれない
ユネスコ世界遺産指定都市としての アユタヤ
かつてのアユタヤ王国の首都としての アユタヤ
古き時代の寺院は風化し 過去の歴史の一部となろうとも この街は今なお生き続けている
"夜の Wat Phra Mahathat "
再びこの遺跡を訪れたのは ライトアップされたこの場所で行われる伝統演劇を見るためだった
〜 Ayutthaya Light&Sound Persentation 〜
王国の誕生 そして繁栄 ビルマ軍による侵略など アユタヤ王国の歴史を紹介した舞台であり
"アユタヤ世界遺産祭り" というフェスティバルに合わせて開催されていた
PM 7:30
タイ王国 国王陛下 ラーマ9世の肖像が高々と掲揚され この舞台の幕は開いた
会場はまさに 王国の歴史が繰り広げられた寺院跡
この広大な遺跡を そのまま利用しての演劇である
キャストは約100名ほどのエキストラ そして数頭のゾウ
"美しい民族衣装を身につけた女性たちの舞踊 空に放たれる炎
リアルな戦闘シーン ステージ上で暴れ狂うゾウ ... "
そして最後は 凄まじい量の打ち上げ花火によって舞台は幕を閉じた
伝統演劇を 強烈な演出によって表現したステージ
かつて これほどまでにパワフルな舞台を見たことは一度も無い
この日は演劇の最終日ということもあり タイ王国の皇族と思われる年配のご婦人が観覧席最前列にて
タイ国軍の護衛達に囲まれながら演劇をご覧になられていた
舞台が終わった後 その方は演劇の総責任者やキャストのリーダーから説明をお受けになられたのち
常に素敵な笑顔を見せながら そして大勢のお供を連れて ゆっくりと会場を後にされた
全くの偶然であったが お会いできた事がとても幸運に思えた
翌朝 早朝 静けさに包まれた旧市街を抜け
渡し船で河を渡り 川向こうにある国鉄駅からバンコクへと向かった
ホームで待つ 朝の通勤列車
約30分遅れで駅に到着したその列車のなかから見た朝日が この日の始まりを告げていた
今日もまた 穏やかな一日であることを 心から願いたい