Bali_Island




Pemaksan Barong Tegaltam / Batubulan, Gianya. Bali. Indonesia




世界最大のイスラム国家にして ヒンドゥ教の島



そして 毎年多くの国から来る人々で活気づく 観光の島 "Bali " を 一人旅した





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Ubud




この島に来て まず最初に向かい 滞在した場所がこの地域だった






"バリの芸能が 生き続ける集落 "



〜 田舎の村の風景と 開発の進む街の風景が重なり合う地 〜






観光と伝統の狭間の中に生き続ける この土地で



出逢った人々は 皆 暖かかった





それは 他の観光客たちとは 違ったスタイルで



= 市場で買った藁帽子を被り 坂の多いこの村や郊外を自転車で走り回る =



旅の時間を 過ごしていたからかもしれない




通りを走っていると どこからともなく声が掛かる


それは 顔なじみになった村の人々だったり 自分と同じ旅人だったり ...




そして人々とささやかなひとときを過ごしていると 何処からかガムランの音階が聞こえてくるのだった





この集落では観光客向けではあるが 毎晩どこかでこの島に伝わる芸能を鑑賞することが出来る



昼間 集会所や民家で Ubudや周辺の人々はその公演のための練習を行っているのだ




その雰囲気が さらに この土地の魅力に彩りを添えていた





いろいろな意味で 村の開発が進んだとしても



そこに流れる風は 少しも変わらないように思う






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〜 Rice Field 〜



- 田園  (でんえん) -




我々 日本人には 見慣れた光景




なのに そんな風景の中を 何も考えず自転車で走り抜けたい衝動に駆られた




〜 Keliki 〜




Ubud の北にある この村の付近には 美しい田園風景が広がっているという




その詳しい位置すら分からないまま やはり急な坂の続くガタガタ道を 自転車でひた走った






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どれくらい 走ったことだろうか



雨季のため 時折降り注ぐ雨を避け 木々の下や村の商店で雨宿りし


道行く人々に 現在地と田園地帯への行き方を確認しながら 旅を続ける




そして そんな中から 何げない会話が始まった





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どれくらい 走ったことだろうか




田園地帯に着いた頃


本当の目的は 別にもあるのではないかと感じていた





人々との出逢いと田園風景





それほどに 見ず知らずの人々とのふれ合いは 新鮮で心地よいものだった




そして 見渡す周りの光景に 何だか懐かしさを感じた






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〜 Teges 〜




翌日 別の村にへ向かう途上で 見つけた田園の風景



一面に広がるその光景に 思わず自転車を止め その中に入り込んだ





"どうして そんなに田園へと 心惹かれるのか"


"農耕民族でもある 日本人の血が騒ぐのか"






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〜 Gambelan 〜




この島に来れば ガムラン そしてバリ舞踊を身近に触れることが出来る


しかし その多くは"観客" "演者" としての形の中である





- だが 本来 文化や芸術は人々の生活に根付くもの -





島に来る前 出来ることなら 彼等の素の生活に密着した芸能に


触れてみたいと願っていた




それがいつの間にか その光景の中で過ごす自分の姿に出逢っていた





〜 Campuhan 〜



Ubudの郊外のこの村付近を 自転車で走っていた時のこと




通りすがりの民家から ガムランの音色が聞こえてくる




"普段着の人々が集まって演奏する演目 "




だがその音色が あまりにも心地よかったため 民家の外からその様子を遠く眺めることにした




しばらく聞き惚れていると 突然中に入れと誘う声が聞こえてくる


声に耳を傾けると ガムラン演者たちのリーダーが自分を呼んだのだった




少し話をし 結局その言葉に甘えて練習場の中に入ると


その奥に 音楽に合わせて子供へ舞踊を教える大人達の姿が見えた



そして その光景をソファーに座って見守る老人達




話を聞くと 近くのホテルでの定期公演のために こうやって皆で練習しているとのこと



ある時は真剣な面持ちで  ある時は笑顔いっぱいに笑いながら ...





"なかなか思うように上手く踊れず 悔しがる少女達 "



大人達はそんな彼女たちに 一つ一つの動きを丁寧に教えてゆく




まさに 夢にまで見たかった光景であった




それからというもの 村の集会場などで芸能の練習を続ける人々の


姿がとても愛おしく思えてきた





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〜 Goa Gajah 〜




"象の洞窟"の名を持つ 古き11世紀頃の遺跡




Ubudから東へ約5km Beduluという村の近くにあるこの遺跡を いつものように自転車で訪れた





車で行けば すぐにたどり着けるだろう



しかし 自転車にとって途中の道のりは 坂道が多く険しいものだった



だが 遺跡に着いた時 そんな自分を出迎えてくれたのが


地元の優しい人々だった




遺跡の駐輪スペースに自転車を置くと 物珍しいのか 駐車場を管理する人たちが話しかけてくる


遺跡に行くと 物売り達が他の観光客とは違う反応を見せる




深い歴史を感じる遺跡を十分に堪能した後 そんな彼等と共に時間を過ごした





手工品を作りながら 人々に飲み物を売るおんな達



ただ時を 建物の日陰で静かに過ごすお年寄り



そして 裕福そうな"観光客"への"ガイド"を生業とする若いおとこ達






" あの旅行者はお金を持ってそうだ ちょっと行って来るね "


" 日本の女性の友達 紹介してくれない? 日本に行ってみたいんだ "


" お前は結婚しているのか? バリの女性はどう思う? ... "






笑うに笑えない会話もいろいろあったが 観光客が普段見ることのない彼等の一面を


彼等の側で見れたことが 何より幸せだった





たわいの無い でも 心は安らぐひとときを過ごした後 元来た道を再び自転車で戻った





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〜 Temples 〜




せっかくBaliに来たので 車を一日チャーターし郊外の寺院を訪れることにした




ドライバーは アグン


Ubudの村で知り合った バリ人の親戚のおじさんだった






〜 Candikuning 〜




バリ北部 ブランタンという湖に浮かぶ美しい寺院があるという




Ubudから車で走ること約1時間少々 長い峠道を頂上まで登ったその先に目的の湖は姿を現した




小雨の降る中 腰にサロンを巻き ゆっくりと境内を巡る




〜 静かな寺院 〜




あまり良くない天候が さらにその雰囲気を強めていた




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〜 Pura Besakih 〜




霊峰 Gunung Agung



その裾野に広がる高原に この寺院は鎮座していた





"バリ・ヒンドゥの総本山"



バリに来る前 この寺院へは 是非とも行きたいと思っていた


そして この かなり山奥にある聖地に アグンと二人向かった





- バリの一大観光名所という 側面を持つ聖地 -




バリで最も由緒ある聖地の一つだけあって 来た甲斐は十分にあった


門前町にまで 厳格な雰囲気が漂っている



アグンと二人 門前町にある食堂で遅い昼食を済ませた後


彼とは駐車場で別れ 一人参道をゆっくり歩いて寺院へ向かった




しかしここは観光地


観光客すれした 達の悪い人々が屯する




寺院へ向かう最中 多くの青年達 - 自称 寺の門番 - が ぞろぞろと取り巻いてくる



彼等は それを生業としているのだろう



手を変え 品を変え 言い寄って 何とか自分に寺案内をさせようと紛糾する




この島では今までなかった状況に少し戸惑い  アグンを駐車場に残してきた事に少し後悔していた





彼等は どこまででもついて来る



ここで 逆に彼等と交渉を始めると その中の一人と折り合いがついたので


そんな真面目そうな彼に ガイドをお願いすることにした




実はそれが正解だったのかもしれない




彼は丁寧に寺の歴史や 各建物の説明 そしてバリにおけるヒンドゥ教の事を分かりやすく教えてくれた



本当に有意義な時間を 与えてくれた彼だった




30分ほど寺院群を巡り 大満足で再び参道へと戻った





帰り際 参道で先ほどまで声を掛け続けてきた青年達に 再び出逢った



彼等は 他の子供達と広場でサッカーを楽しんでいる





そんな姿を見ていると 彼等もやはり普通の子供達なんだなと ふと思った






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〜 Barong Dance 〜




Ubudで見る芸能も良かったが


せっかくなので 島で有名と言われている地区での定期公演を見に行くことにした





〜 The Barong & Kris Dance of Tegaltamu - Batubulan - Gianyar 〜



善と悪の対立 そして その力の均衡を演じた芸能


その背後で奏でられる ガムランの音楽




島に来て 何度かこの演目を見てきたが ここのBarong Dance は何かが違った




今までの島の歴史・文化を しっかりと民衆に伝えるベテラン芸





島を去る前に 素晴らしい芸能に触れることができ 本当に幸せに思った





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〜 Sea Side 〜




バリを去る日 最後の夕日を見るために Kutaの海岸を訪れた





"バリの一大リゾート地 Kuta "





滞在中 ほとんど内陸部で過ごしていたため


海岸 そして市街地へ来るのは初めてのことだった





観光客が街にも浜辺にもあふれ それぞれの休日を 思い思いに過ごす





そんな人々の光景を眺めながら 太陽が海の向こうへ消えてゆくトキを待っていた



よく考えたら 南半球の海に触れるのは これが初めてだ





- 沈む夕日と 海の中で いつまでもはしゃぐ人々 -





そのコントラストが 美しかった




その情景をもって このバリでの旅は静かに終わった





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