子供は子供だったころ
腕をブラブラさせ
小川は川になれ
川は河になれ
水たまりは海になれと思った
Als das kind kind war /
Wusste es nicht /
dass es kind war /
alles war ihm beseelt /
....
子供は子供だったころ /
自分が子供とは知らず /
すべてに魂があり
魂はひとつと思った /
子供は子供だったころ
なにも考えず
癖もなにもなく
あぐらをかいたり
とびはねたり
小さな頭に
大きなつむじ
カメラを向けても知らぬ顔
子供は子供だったころ
いつも不思議だった
なぜ僕は僕で
君ではない?
なぜ僕は
ここにいて
そこにいない?
時の始まりは いつ?
宇宙の果ては どこ?
この世で生きるのは
ただの夢?
見るもの 聞くもの
かぐものは
この世の前の世の幻?
悪があるって
ほんと?
悪い人がいるって
ほんと?
いったい
どんなだった
僕が僕になる前は?
僕が僕でなくなった後
僕はいったい
何になる?
ベルリン・天使の詩 de WIM WENDERS