中国 浙江省 嘉善県 西塘鎮
上海から 約 100km
中国の人々ですら憧れるという ある水郷村を訪れた
明清時代の 古き佇まいが色濃く残る水郷
昔と変わらず 人々が自然に暮らす街並み
交通が比較的不便な所にあるためか 中国の連休中にも関わらず観光客の姿はほとんど見られない
水路のすぐ近くにある安宿に身を寄せ 心ゆくまでこの古鎮を堪能した
夕方 水路がほんのりとピンク色に変わりゆく頃
人々は 夕涼みをしに 水路沿いの路地へと姿を現す
〜 思い思いの場所に椅子を用意し お互い世間話に花を咲かせる 〜
彼等の様子は とても和んでいた
そんな通りを歩いていると 人々が自然に声を掛けてくる
そのやりとりは まさに彼等にとって 普段の暮らしの一場面なのだろう
夜 辺り一面が暗闇に包まれる頃
古鎮は 提灯のあたたかい灯りに照らされていた
地元で人気の食堂で夕食を取り 小さな舟に乗って 静まり返った水路をゆっくりと進む
水路から見る 夜の街並みは静かでとても美しかった
- 本当に静かな時間 -
異国に居るにも関わらず 心の中は平和な気持ちで満たされていた
早朝 古鎮の住民たちは朝が早い
部屋の窓の外から 賑やかな声が聞こえてくる
その声に誘われて外に出ると 既に活動を始めている人々の姿があった
〜 早朝の散歩 〜
細い路地 水路沿いの小路を歩いていると ある店の女主人から声が掛かる
どうも その店で朝食を取っていかないかと 誘っているようだった
店には 多くの老人達が屯っている
雰囲気も良く 彼等にも手招きされたので このお店で食事とお茶を頂くことにした
" 笑顔でこちらに話しかけてくる人々 碁を楽しむ人々 おしゃべりを楽しむ人々 ..."
この古鎮に住む老人達が 入れ替わり立ち替わりやってくる
まさにここは 彼等にとってのオアシスなのだろう
そんなオアシスに 偶然お邪魔できたことは 本当に幸せな出来事であった
一体 何時間 この空間に居たのだろうか
ゆったりとこの場所で時を過ごした後 部屋に戻り荷物をまとめた
そして最後に水郷村をもう一度巡った後 この西塘を後にした
人力車に乗り 街の中心部にあるバス停へ
そこからミニバスに乗って 隣の嘉善市中心部へ
さらに国鉄の汽車にて 上海の大都会へと帰った
西塘から上海まで 所要 約4時間
ゆったりとしたトキが流れるなか この小旅行を満喫した