旅をする時 夢のように思い描いていたことが一つある
〜 外国にて 子供達とサッカーをすること 〜
それが現実になったのが この山間の村でのことだった
村の中心の ある通りから グランドで遊ぶ子供達を眺めていると
突然 彼らから声が掛かった
〜 一緒にサッカーをしようよ 〜
その誘いに乗り 子供達の所へと向かう
海外で活躍する日本人プレーヤーのおかげで ようやく日本人がサッカーをする事を彼らも知ったのだろう
〜 アメリカの味方の国日本 対 アラブの国イエメン 〜
まぁ そういうことだった
誘った青年はそう告げると なぜか自分とペアになり
その他大勢 地元の子供達を対しての試合が始まった
ルールなんて 全くなし
とにかく一つしかないゴールに どちらかがシュートを決めればそれでいい
高山病で苦しみながらも 子供達と夢中でボールを追い続けた
どれほど走り続けただろうか
敵国日本人から点を取ったぞ〜
くそ〜 日本人チームに点を取られた〜
そんな会話の中にも 子供らしい笑顔が見え続けていた
"正義の戦争 " という名の侵略が始まり
周りから
"やじ " を飛ばし続けていた子供達も
やはり 純粋な子供達でしかなかった
サッカーを通じて 少しだけ彼らに近づいた気がした