Toyosato Moomin-Mura / Monbetsu. Hidaka , Hokkaido Japan
アメリカに"Monty Roberts " という人物がいる
彼は馬に鞭を入れることや 馬を傷つけることは一切せず
"Equus (馬語)"と呼ばれる言語で馬に語りかけ 馬との関係を創っていく
〜 人は馬に語りかけ 馬も人に語りかける 〜
そんな世界を この旅で 本当に目の当たりにするとは思ってもいなかった

〜 北海道 日高地方 〜
サラブレットの産地として有名な この地を旅の最後に訪れた
千歳方面から まだ冬の荒々しい姿を見せる海沿いをひたすら走ると
多くの牧場が視界のなかに入ってくる
そのなかの一つの 牧場の中にある宿泊施設におじゃますることにしていた
"昔は馬の生産をしていたが、今は家族として普通に馬と生活し "
"近くの牧場で何かあるとお手伝いに行く "
その方は そんな生活をされていた
ちょうど訪れた時は 近くの牧場の馬の出産が近いということもあり
毎晩 交代で馬房に泊まり込んで居られるところだった
結局 その馬房を一緒に訪れることとなった
まだ肌寒い冬の気候の中 馬房にはお腹の大きくなった馬たちが数頭いたが
出産まではあともう少し時間が掛かるようだ
子供が産まれる気配はない
でも、馬たちからはお母さんの馨りが漂っていた
翌日 この家の家族でもある 馬たちに会いに行った
建物の後ろにある小さな馬場に行くと そこには1頭の道産子と1頭のサラブレットがいた
本当に人なつっこい馬たちであった
そのうちサラブレットの方は 特に人と一緒に走るのが大好きという
ハミを持っていると 自分から顔を出してくる
鞍をつけ ハミをつけ 馬の上に乗ると本当に楽しそうに馬は歩き出した
本当に人が好きなようだった
" 馬に話しかけると そのコトバに反応する "
しだいに声を発しなくても 心の中のコトバに反応していた
" そして馬も語り出す "
声に出すコトバではない
でも 何が言いたいか その想いがひしひしと伝わってきた
" そして自分も語りかける "
そうすると その想いが向こうにも伝わっているように思えた
〜 馬ノ 声ガ 聞コエテクル 〜
2頭とも コトバを語り続けていた
ただ 不思議な感覚だった
その時 "Monty Roberts"の 数多くのコトバが心に浮かんでいた
〜 Horse Whisperer 〜
The Man Who Listens To Horse ...
語りかけるその姿勢から 学んだものは数多い